出版社:光文社 著者:山口慎太郎
発行:2019年07月
『週刊ダイヤモンド』が行う、毎年恒例のランキング企画「経済学者・経営学者・エコノミスト107人が選んだ 2019年『ベスト経済書』」にて、栄えある1位に選出された本書。結婚、出産、育児など、大人になって直面するライフイベントにおいて、先達に学んだり、愛のあるアドバイスを受けた方々も多いであろう。本書はそうした世の中でまかり通る、家族の在り方の固定概念の何が「真実」で何が「神話」なのかを経済学の手法を用いてわかりやすく説明している。中には「データが明らかにしたモテ要素」等、「当然でしょう」と思われる分析結果も記されているが、筆者は『「当たり前」をデータできちんと確認しておくことはとても重要』であると論じている。対面ではなく、メールや電話等でコミュニケーションを取らざるをえない昨今、自分の常識と他者の常識は異なるという「当たり前」を痛感している方も多いのではないだろうか。在宅勤務が進み、家族と向き合う時間が増えた今こそ読みたい一冊。
表紙は光文社サイトから引用
BIZCOLI 近藤孝子