出版社:集英社 著者:三宅香帆
発行:2024年04月
大学院在学中に著作家としてデビューした無類の本好きの著者が、読書人の悩みに一つの回答を示唆する本。日本人の「仕事と読書」の関係の変遷を丁寧に解き明かし、仕事に追われるあまり、仕事以外の文脈-ノイズが介在する「読書」という行為を避けてしまう仮説を提示する。働きながら本を読める社会をつくるために、全身全霊ではなく「半身」で働く生き方を提案する。今年、福岡市や熊本市の市街地で老舗書店がなくなるニュースが続いた。いまこそ、敢えて「ノイズ」を求めて、書店に出かけてみては如何だろう。
BIZCOLI 近藤孝子
表紙は集英社サイトから引用