出版社：ディスカヴァー・トゥエンティワン　 著者：原田曜平　小祝誉士夫

発行：2021年07月

「アフターコロナ」はいつ訪れるのだろうか。いつ終わるかわからない災厄が通り過ぎる事をひたすら黙して待つ間に、世界ではアイデア溢れる新しいビジネスが次々に生まれている。本書は、調査対象15カ国およそ200事例以上という規模で、コロナ禍の世界の動向をリサーチした結果をもとに、新たなビジネスの事例を紹介し、日本のビジネスに落とし込むとしたらどうすればいいかという提案が掲載されている。勿論、日本でも手をこまねいている企業ばかりではない。不動産のバーチャル内見も増えているし、新しい都市設計として、博多コネクティッドでは博多駅西側を緑豊かな広場に整備する計画など、本書で提案されているビジネスの幾つかは、既に日本でも始まっているが、まだ伸びしろはある。これからも、世界の先進ビジネスを知り、リベンジ消費に備える事は必要だと思われる。従来の枠を「Beyond」して(＝超えて)、コロナというピンチをチャンスに変え、未来の希望につながるビジネスを生み出すためのヒントが満載の一冊。

BIZCOLI　近藤孝子
表紙はディスカヴァー・トゥエンティワンサイトから引用