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フォーラム新幹線学2020 新幹線は地域をどう変えるのか

2020.4.23

出版社:古今書院  著:櫛引素夫

発行:2020年02月

1964年の東海道新幹線開通から60年近くが経とうとしている。そして、今も新幹線の工事が進められている地域もあるほか、新たな新幹線建設を願う地域の声も聞かれる。多くの人を高速で運ぶことによる効果は、時に経済波及効果など数字で示されることも多く、新幹線のない地域にとっては、「新幹線が開通すれば地域が変わる」と思ってしまうほどのインパクトを持っているのは確かである。しかし、人口増が当然だった1960年代、1970年代と違い、今は人口減であり、前提とする条件が大きく異なっている。地域の負担も考えると、新幹線開通は「ゴール」ではなく「スタート」であり、地域が抱える課題も時代によって変容している。本書では、新幹線開通を「入学式」、その後を「卒業のない学校生活」と例えられている。地域を変えるのは、新幹線がすべてではなく、それを活用して未来を見すえた地道に取り組む人々であると感じた。
事業開発部次長 平田エマ

表紙は古今書院サイトから引用

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