出版社:静岡新聞社 編著:石山恒貴
発行:2019年10月
地域といかに繋がるか・・・と考えた時、町内会や自治会と言った義務的なイメージ、あるいは「地域のために」という何か壮大なイメージが頭に浮かぶが、本書は、そうではない地域とのつながり方を教えてくれる。サブタイトルにもある「サードプレイス」とは、家(第1)でも職場(第2)でもない第3の場所として、最近よく耳にするが、それも「マイプレイス」「社交交流」「目的交流」に分類され、特に「目的交流」に着目してまとめられている。ここに登場する人たちは、立場や年齢、関わり方もそれぞれであり、移住して本業として働いていたり、月に数日取り組んでいたり、離れた場所から応援していたり、関わり方に選択肢があることに改めて気付く。ICTの進展も、時間や場所、空間を問わない繋がりを後押しし、その選択肢を増やしている。自分なりの第一歩を踏み出したい人にお薦めしたい1冊である。
事業開発部次長 平田エマ
表紙は静岡新聞社サイトから引用