出版社:全国林業改良普及協会 著者:佐藤宣子
発行:2020年07月
本書は、林業を通じた農山村地域の未来・暮らしのあり方を考える本である。自家労働力によって木材を伐採・搬出する「自伐林家」や、山林を保有せず自治体や山林所有者から林業を請け負う「自伐型林業」の活動事例を通じて、農山村への移住・定住のあり方や地域の持続・再生のあり方を考察している。著者は全国17地域、39事例を調査し、九州では八女市、水俣市、熊本県芦北町の事例が紹介されている。行政職員や林業関係者に限らず、農山村地域社会を豊かにする工夫やヒントを得たい人にお勧めの本である。
事業開発部主任研究員 松嶋慶祐
表紙は全国林業改良普及協会から引用