出版社:祥伝社 著者:小泉悠
発行:2024年11月
ロシアの軍事・安全保障専門の研究者が、情報分析の手法を解説した。著者は情報分析を料理になぞらえ、集めた食材(情報)を調理(処理)して、お客様(情報需要者)が食べられる料理(情報資料)に仕立て直す重要性を説く。一般には入手困難と思われがちな情報の多くが実は公開されており、専門家はそこから需要者の求める資料を作成する。情報分析者は、需要者のニーズをくみ取る力と、それにそった適切な情報資料を提案する力が求められるということだ。さらに、著者は情報分析力を高める為の実用的なアプローチを複数提示し、情報の海に溺れないための実践的な指針を提供する。情報分析の入門書として最適な一冊。
BIZCOLI 近藤孝子
表紙は祥伝社サイトから引用