出版社:光文社 著者:宮津大輔
発行:2020年10月
新型コロナの感染拡大による変化は、「アート」においても例外ではない。本書は、過去の疫病を描いた作品にはじまり、美術館で楽しむアートから、アート市場の動向や、新たなアート作品、日本各地で地方創生の取組として始まったプロジェクトまで幅広くカバーしている。
アートへの影響として、オークション売買や入場料収入に頼る部分は短期的に縮小が予想されるものの、「アートは死なず」と表されるように、未来を見すえた動きが出てきている。技術を駆使したネットオークションや展示会開催、アーティストのMVやゲームとのコラボレーションなど、これまでになかった取組が生まれ、人々はそれに参加している。新型コロナは、アートを生み出す、手がける、楽しむ、それぞれの人たちにとって、「変化」するきっかけになったのかもしれない。
事業開発部次長 平田エマ
表紙は光文社サイトから引用