出版社:光文社 著者:岩尾俊兵
発行:2023年10月
東京大学史上初の経営学博士号を授与された著者は、九州出身の34歳である。書籍を通じてしか日本式経営が上手くいっていた時代を知らない世代である著者は、文献を丁寧に読み解くことにより、「両利きの経営」をはじめ著名な経営コンセプトは日本企業の経営実践・経営技術が源流の一つとなっている事を指摘する。それと知られずに日本に逆輸入されることが、寧ろ経営に悪影響を与えていると説く。日本式経営-即ち日本発の経営技術を抽象化・論理モデル化してコンセプトにまとめ、発信することで国際市場での存在感を高める可能性を提示している。著者の斬新な視点と豊富な知識に基づく洞察が、新たな視点を提供する1冊。
BIZCOLI 近藤孝子
表紙は光文社サイトから引用