著者:九州経済調査協会発行:2024年02月
経済安全保障への関心の高まり、DXやGXの推進など社会情勢が動くなかで、半導体産業を取り巻く環境も大きく変化している。かつて世界の半導体売上高の1割を占めていた九州は、徐々に国際競争力を失ってきたが、2023年に世界最大のファウンドリであるTSMCが熊本に進出。さらにソニーや三菱電機、ローム、SUMCOなど、わが国の多くの半導体メーカーや材料・装置メーカーなども高水準の設備投資を行い、それらが蓄積しつつある。シリコンアイランドと称される九州で、現在、どのような動きが見られ、取り組みが進められているのか。かつての九州の半導体産業の経緯も振り返りつつ、今後のシリコンアイランド九州の復活に向けた戦略を、「政策編」、「提言編」、「企業編」の3部構成で解説した。