ニュートリノは観測が難しく、近年までニュートリノには質量がないと思われていました。
しかし、宇宙線と呼ばれる宇宙から飛来するエネルギーの高い粒子が大気中でつくる
ニュートリノを観測し、1998年ニュートリノの種類が飛行中に別な種類のニュートリノに
変化するニュートリノ振動という現象が発見され、ニュートリノに小さい質量があることがわかりました。
この観測は、岐阜県飛騨市神岡にあるスーパーカミオカンデという巨大な測定器を使ってなされました。
本講演ではどのように姿を変えるニュートリノとニュートリノの小さい質量が発見されたのかについて
お話しし、そしてその意義などにも触れたいと思います。