特別展:『オークラコレクション』九州国立博物館応援セミナー
2018年10/2日[火]-12/9日[日]
激動の明治維新。日本の近代化に貢献した大実業家、大倉喜八郎(1837~1928)は、大倉土木(現・大成建設)を創業、鹿鳴館・帝国ホテルなど、近代建築を数々建設、また化学・製鉄・繊維・食品など各種分野にわたる一大財閥を創り上げました。サッポロビール・日清オイリオ・靴のリーガルほか「元をたどれば大倉創業」という大企業は数知れません。喜八郎は、廃仏毀釈による仏教美術の散逸や海外流出を憂え、日本・東洋の古美術を収集、大正6年、現存最古の私立美術館=大倉集古館を設立しました。喜八郎の長男でホテル・オークラの創業者、大倉喜七郎(1882~1963)は、昭和5年、ローマ開催の日本美術展で横山大観ら日本画家の力作を多数紹介、日本文化の海外発信に努めました。
本展では、東京・虎ノ門の大倉集古館の大倉二代の収集品から、国宝3件・重文10件・重美16件を含む名品112件を厳選、平安時代から近代におよぶ日本美術約80件と中国・東南アジアなどの東洋美術を展示。魅力の展示内容について具体的にお話しします。