1970年代の日産自動車の進出に始まり、現在、トヨタ自動車が「国内第二の拠点」と捉える九州は、「カーアイランド」として国内有数の自動車産業集積を誇ります。一方、「CASE」「MaaS」をキーワードとして,自動車産業を取り巻く環境は「100年に一度」と呼ばれる分水嶺に差し掛かっており、自動車の電動化・知能化・情報化の進展は自動車産業特有のサプライチェーンを大きく変化させ、従来の取引構造や産業集積、地域経済にも多大な影響を与えると言われています。
本講演では、「電動化」を中心に九州の自動車産業集積への影響を考察するとともに、主として中小部品メーカーによる新たな事業や競争戦略の取り組みについて、具体的にご紹介します。