世界で最も名な日本の画家、葛飾北斎(1760~1849)。その北斎の重要文化財「日新除魔図」が2017年、九州国立博物館の収蔵品に仲間入りをしました。その全場面を日本で初めて一般に公開する本展では、「晩年」と「肉筆画」をキーワードに、北斎の多彩な絵画をご紹介いたします。そのラインナップは、誰もが知るあの名品から、門外不出の「幻の作品」まで。今回が初めての浮世絵の展覧会となる九博が、文化交流の歴史をコンセプトに北斎を展示すると、どんな企画になるのか。
本セミナーでは、世界の美術のなかに北斎を位置付ける展覧会についてお話します。
冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏 葛飾北斎 江戸時代・天保元~2年(1830-31)頃 大阪・和泉市久保惣記念美術館