本会は、賛助会員やBIZCOLI会員の皆様の交流の場として、毎年「九経調交流会」を開催しています。本年度は、東京大学 定量生命科学研究所の教授で、ベストセラー「生物はなぜ死ぬのか」の著者である小林武彦氏をお招きし、ご講演いただきます。
生物は長い年月をかけて進化によって作られました。綺麗な花であったり昆虫であったり、観察してみると非常に良くできています。自分自身の体もそうです。走ったり、泳いだり、考えたり、ものを作ったり。大抵のことはなんでもできます。しかし残念なことに、これだけ精巧に作られているのに、勿体無いことに生物は必ず死にます。死は生物にとって絶対に譲ることができない必須なことなのです。死の前にある老化もそうです。老化はヒトにだけみられる現象ですが、こちらも必要があって存在します。
本講演では、「生物としてのヒト」という観点から、少子高齢化社会における我々の生きる意味と共に、「死と老化」について皆様と考えてみたいと思います。