官学連携の地域活性化プロジェクトにおいて、新たな価値をもたらすパブリックアートを活用した研究が注目されています。
九州産業大学造形短期大学部・九州産業大学は、糟屋郡篠栗町「オアシス篠栗」の温浴再生計画に協力し、老朽化した銭湯の環境改善を図る「オアシス篠栗活性化プロジェクト2023」を実施しました。「オアシス篠栗」は利益中心の施設ではなく、地域に根付いた銭湯を目指しての再生を図り、2023年4月にリニューアルオープンしました。コロナ禍で一度離れてしまったお客様に、清潔で話題性を含む地域の銭湯に再び来てもらいたいという趣旨で実施されたプロジェクトです。
このプロジェクトにはインスタレーション手法が取り入られており、「癒し・篠栗の自然」をテーマにオアシス篠栗がアートで彩られた1つの空間作品となっています。
「オアシス篠栗」オープンから約1年半。集客やまちづくりにおけるアートの力を解説します。今後、アートにちなんだ特徴ある観光名所として定着することが期待される「オアシス篠栗」。官学連携の地域活性化モデルとして、皆さんのまちづくりにも活用できるヒントとなれば幸いです。
※インスタレーションとは?
据え付け、取付け、設置の意味から転じて、展示空間を含めて 作品とみなす手法。