このたび、皇室の名宝をご紹介する展覧会を開催いたします。近代における皇室のコレクションは、折々の御慶事や行幸啓に際して各地から「献上された品々」、帝室あるいは宮内省が制作を依頼した「御下命品」、博覧会や展覧会での「御買上げ品」などからなります。本展ではこれらのうち、九州ゆかりの作品をご覧いただきます。また、歴代天皇や貴顕が愛蔵した平安・鎌倉時代の名筆や、鎌倉時代の合戦絵巻や仏画、王朝貴族を描いたやまと絵の傑作、応挙や若冲の花鳥画、近代を代表する帝室技芸員の優れた技の成果など、日本美術の名品の数々は必見です。
セミナーでは、展覧会のみどころについてご紹介するとともに、展覧会の理解を助ける事柄に触れ、九州における皇室とのつながりを軸にお話しいたします。